三徳包丁ってよく聞く名前ですよね。
便利なので自宅でよく使っているという方も多いのではないでしょうか。
でも牛刀という名前もよく聞きますよね。
三徳包丁と牛刀包丁。
この違いって何なんでしょうか。
形や刃の厚さなどに違いがあるのでしょうか。
また、肉や魚、野菜を切る際に使い分けたりしているのでしょうか。
それぞれどんなメリット・デメリットあるのでしょうか。
今回は三徳包丁と牛刀包丁の違いについてまとめてみました。。
三徳包丁とは
三徳包丁というのは、肉、魚、野菜など幅広い食材を切るのに適している包丁です。
この「三徳」というのは扱う食材の幅広さをあらわしています。文化包丁や万能包丁と呼ばれる場合もあり、実は意外と歴史の浅い包丁なんです。
日本というのは元々あまり肉を食してはいませんでしたが、戦後の西洋文化を取り入れようという運動が進むにつれて肉食文化が広がりました。
しかしそれまで主流だった菜切包丁では肉を上手く扱うことはできません。
そのため肉を調理するのに適した三徳包丁というのが発明されて、現在の主流となりました。
牛刀包丁とは
牛刀包丁というのは、元々西洋で開発・使用されていた包丁です。
フレンチナイフやシェフナイフとも呼ばれています。その名の通り牛肉などを切るのに適していて、固くて大きな肉のかたまりなども小さく切り分けることができます。
日本では牛刀包丁と呼ばれていますが、西洋では肉でも魚でも野菜でも幅広くこの包丁を使っています。
どんな食材でも切りやすいですし、丈夫で扱いやすいので万能なんですよ。もちろん牛肉以外にも豚肉も鶏肉も切ることができます。
違いについて
三徳包丁というのは刃渡り15cmから20cmくらいで、幅は広く、先端は尖っています。
刃は薄くて包丁の背は緩やかにカーブしています。
一方、牛刀包丁というのは刃渡り20cmから30cmくらいが主流ですが、海外では35cmを超ええるものも多いです。
幅は狭くて細長く先端が鋭利になっています。
刃が薄いのでとても鋭くていかにもナイフといった見た目をしています。
どちらも鋭くて尖っているようなのでイマイチ違いが分からないですよね~。
ですが、元々、日本に三徳包丁というものはなく、菜切包丁の幅広さと牛刀包丁の鋭さを足して、何を切るのにも便利なように作ったのが三徳包丁なのです。
なので、牛刀包丁ほど鋭利ではなく、また長さも短く、野菜も切りやすいようになっているという違いがあります。
使い分けについて
三徳包丁というのは肉にも魚にも野菜にも対応していて何を切るにも便利というのが特徴です。
なのであまり使い分けなければいけない、ということはないのですが、やはり大きいブロック肉やジビエのような獣肉を切る場合は三徳包丁では心許ないこともあります。
そもそも三徳包丁というのは刃渡りがそんなに長くないので、大きな肉のかたまりを切る場合は包丁が肉に埋もれてしまって切りにくいのです。なので、大きな肉や固い肉の解体などは牛刀包丁を使った方が良いでしょう。
牛刀包丁である程度小さく薄く解体してから、三徳包丁でさらに細かく、食べやすい大きさに切るのがおすすめです。
牛刀包丁のおすすめの長さは?
牛刀包丁というのは20cmから30cmのものが主流です。
日本の有名包丁メーカーでも、だいたいそのくらいの長さが多いですね。しかし海外の牛刀包丁は刃渡りが長いものが多く、40cmほどのものまであります。
刃渡りが長い牛刀包丁は大きなものを切るのに向いていて、ブロック肉を切るときなどには便利でしょう。しかし、大き過ぎると小回りが利かないので細かい作業には向きません。
また、固いものを切るときにも牛刀包丁は便利で、特に体重をかけて押し切るような切り方が向いています。
しかし長過ぎると全体に力をかけづらいこともあります。なので、どんなものでも万能に使いたい場合は25cm前後の長さの牛刀包丁を選ぶのが無難でしょう。
まとめ
今回は三徳包丁と牛刀包丁の違いについてまとめてみました。
三徳包丁というのは野菜、肉、魚を切るのに適した万能な包丁のことで、牛刀包丁というのは肉や魚を切るのに適しているようですね。
三徳包丁というのは、だいたいどこのご家庭にもある包丁で、包丁の流通でいえば一番ではないでしょうか。
種類や素材、柄なども豊富で鋼製のものから、セラミックのもの、ステンレスのものなどいろいろです。柄も可愛いものが多いのでサイズ違いで何本か揃えても良いかもしれません。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ