包丁って買いたては切れ味が良いのですが、長く使っているとどんどん切れ味が悪くなってしまいますよね。
切れない包丁は研げば良いのですが、実際に研ぐとなった場合に、どうやって研いだらいいのでしょうか。
普通、包丁を研ぐときは砥石を使うと思いますが、ステンレス製の包丁も砥石でキレイに研ぐことができるのでしょうか。
研ぎ方や角度、上手に研ぐコツなど気になるところです。
ということで今回は、包丁の研ぎ方についてまとめました。
分かりやすく動画を交えて紹介していきますね。
包丁を研ぐ準備
ではます最初に包丁を研ぐ準備をしましょう。
包丁を研ぐ際には気を付けておきたいポイントがいくつかあります。
中砥というのは主に包丁を研いでいく砥石のことで、表面の粗いものをいいます。
#400~#1000番くらいが妥当ですね。
そして研いだ表面を最終的にキレイに整えるのが仕上げ砥です。
こちらは#1000~#4000くらいの細かいものを使います。
砥石の準備としては、まず容器にたっぷりと水を入れて、三つの砥石を浸します。
そのまま5分間沈めて水を浸透させましょう。
なぜこんなことをするかというと、そのまま研いでしまうと直接、砥石で刃をこすることになり摩擦熱が生じて包丁が傷付いてしまうんです。
つまり水が緩衝材の役目を果たしてくれているのです。
また、砥石で包丁を研ぐ場合は細かい金属片などが飛び散るので新聞紙を敷いておくようにしましょう。
新聞紙を広げることができるくらいの広めのスペースを確保し、実際に研ぐ場合は砥石の下に濡れた布巾などをかませておくと滑らないので安全です。
包丁の研ぎ方
ではさっそく包丁の研ぎ方を紹介していきましょう。
濡れた布巾の上に水に浸した中砥を置き、ズレないように固定します。
2.
砥石を横から切るような形で包丁を縦に降ろして、砥石に45度から60度くらいの角度で乗せます。
3.
そのままゆっくり包丁を横に寝かせて、刃の部分だけを砥石に付けるような感じで、包丁の背を少し浮かします。砥石に対して15度くらいの感覚ですね。
4.
その角度のままズラさないようにして、水平にスライドして研いでいきます。
5.
力を入れずにゆっくりと研いでいきましょう。包丁の歯というのか緩いカーブがかかっているので一度に研ぐのは難しいです。位置をズラして何度かに分けて研いでいきます。
6.
20回~30回往復させて「このくらいかな?」と思ったら研いだ部分の裏側を触ってみましょう。
砥石で削ったので金属の削り後である「カエリ」というものが指に引っ掛かるはずです。カエリがあれば上手く研げた証拠ですし、まったくカエリが無い場合はもう一度研ぎましょう。
7.
上手く研げていたらひっくり返して裏面のカエリを取り除きます。
8.
これを両面くり返して、最期に刃の部分を仕上げ砥で滑らかにすれば包丁研ぎ完了です。
研ぎ終わった包丁には金属片がたくさん付いているので必ず洗剤で洗ってから使いましょう。
砥石は洗剤を使わずに水洗いし、日干ししてきちんと乾燥させてからしまいましょう。
研ぐ時のコツ
「やり方は分かったけどあまり上手くいかない・・・」
という場合のために研ぐコツを紹介します。
ちなみに包丁は鋼製でもステンレス製でも問題なく研ぐことができます。
包丁を斜めに置き、広い面積を研ぐ
砥石に対してまっすぐ包丁を研いでいる方が多いと思いますが、砥石というのはレンガのような細長い形が多いので、包丁を斜めに置くことで一度に広い面積を研ぐことができます。
通常は何度かに分けて研ぎますが、そうするとどうしても歪みが出てしまうので初心者であれば一気に研いだ方がキレイな仕上がりになります。
音を見極める
研いでいるうちに「コレどこまで研げばいいの?」と思った方は多いでしょう。
場所を変えるタイミングが分かりづらいですよね。
しかし、包丁を研いでいくうちに先端の刃は薄くなり、鋭くなってきます。
そうなってくると包丁を研ぐ音が少し高めに変化してきます。
角度や音などのポイントは文章だけでは伝わりづらいと思うので、もっと詳しく知りたいという方はこちらの動画を参考にしてみて下さいね。
初めは難しいですが、何度か研いでいるうちに「あ、これかな?」と気付くと思います。
まとめ
今回は砥石を使った包丁の研ぎ方を紹介しました。砥石を使った包丁研ぎって難しくて面倒なイメージがありましたが、意外と作業自体は簡単ですし、思ったより時間もかからりません。
面倒なのは準備がいろいろ大変な点ですね。
そういう場合には水に5分間浸さなくても、上から水をかければいいタイプの砥石も売っていますし、濡れ布巾がズレて使いづらいという方は砥石を固定する専用の台も売っているのでそちらを利用してみるのもおすすめです。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ