文化

土用の丑の日とはいつのこと?うなぎを食べるのはなぜ?

土用の丑の日

この日にはうなぎを食べることで有名ですよね。

土用の丑の日が近づくとスーパーやデパートに行くと美味しそうなうなぎがたくさん♪

た・・・食べたい!

目の毒ですよね~。(ハート)

しかし、この土用の丑の日。

毎年、気が付くと終わっていますが、正確な日はいったいいつのことなのでしょうか。

うなぎ~

なイメージがありますが、そもそも土用というのも改めて考えてみると意味がよく分かりませんよね。

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漢字が違うので土曜日のことではありませんし、何月何日のことを土用の丑の日と呼んでいるのでしょうか。

毎年同じ日なのか。
それとも年によって変動するのか。

ということで今回は、土用の丑の日についてまとめました。

土用の丑の日はいつなのか。
なぜうなぎを食べるようになったのか。

この秘密にせまってみましょう!

土用の丑の日はいつなのか

土用の丑の日というのはいつのことなのでしょうか。

実はこれは毎年の日にちが決まっているものではないのです。

たとえば2017年の場合は、

  • 7月25日
  • 8月6日


  • この2日間が土用の丑の日に当たります。

    2018年は、

  • 7月20日
  • 8月1日


  • です。

    あれっ?2日間もあるの?

    と驚いた人もいるのではないでしょうか。

    土用の丑の日は年に1回の場合と2回の場合があります。
    そしてこれはその年の曜日や周期によって変わってきます。

    では一体どうやって土用の丑の日を決めているのか。
    こちらを見ていきましょう。

    土用の意味

    土用というのは五行思想に由来する暦の雑節です。

    1年間の季節の変わり目である四立(立夏・立秋・立冬・立春)の前から数えて18日か19日の期間のことを指します。

    つまり、

    土用は春夏秋冬それぞれに存在する期間なので、夏だけのものではありません

    しかし、一般的に「土用の丑の日」というと夏の季節を指すので、その場合は立秋直前の18日~19日の期間のことを指します。

    丑の日の意味

    丑の日の「丑」というのは干支の十二支における丑のことです。

    子(ね)
    丑(うし)
    寅(とら)
    兎(う)
    ・・・

    という十二種類の動物は有名ですし、年を数えるときに使うので、

    それなら知っている!

    という人も多いでしょう。

    実はこの干支は年を数えるときだけでなく、日にちを数える場合にも使います。

    1日ごとに干支が振り分けられていて12日周期になっているので、土用の丑の日の18日~19日の間に十二支を当てはめると、丑が1回の年と2回の年が出てきます。

    2回目の場合は「二の丑」と呼びます。

    うなぎを食べる理由について

    さて、では次にうなぎを食べる理由についてみていきましょう。

    土用の丑の日といえばうなぎのイメージが強いです。
    しかしなぜ土用の丑の日にうなぎを食べるようになったのでしょうか。

    その理由については諸説あるので有名なものをいくつか紹介していきましょう。

    平賀源内説

    土用の丑の日とうなぎといえば一番有名な説が平賀源内説です。

    江戸時代、なかなかうなぎが売れなくて困っていたうなぎ屋が平賀源内にどうすれば売れるようになるか相談しました。

    平賀源内は「本日丑の日」と書いた張り紙を見せに貼るようにと言いました。

    実際に貼ったところそのうなぎ屋は大繁盛しました。

    それを見ていた周りのうなぎ屋も真似をするようになり、土用の丑の日はうなぎを食べるという風習が広がりました。

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    これは現代に伝わる通説なので、明確な証拠が残っている話ではありません。

    しかし、昔は夏の土用の丑の日は「丑の日」にちなんで「う」の付く食べ物を食べると夏バテしないという風習がありました。

    なので、平賀源内が土用の丑の日とうなぎを結び付けたというのも信憑性が無い話ではありません。

    狂歌説

    狂歌人の大田南畝がうなぎ屋に相談をされ、

    丑の日に鰻を食べると薬になる

    という内容の狂歌を考えたところ庶民の間に広まり大流行したという話が江戸時代の狂歌集『天保佳話』に記載されているという説もあります。

    しかし実際にその狂歌集にはそうのような記載はなく、うなぎ関連の狂歌は載っていても土用の丑の日と関連付ける部分はありません。

    うしの字がうなぎに見えた説

    平仮名の「うし」という字を毛筆で書いていたところ、うねった黒い文字がまるで二匹のうなぎのように見えたという説です。

    こちらはいたってシンプルですね。
    (^^ゞ

    まとめ

    今回は土用の丑の日について紹介しました。土用の丑の日というと夏の風物詩のように思いますが、実際には春・秋・冬にも土用の丑の日が存在します。

    土用の丑の日には店頭にうなぎがたくさん並ぶので、

    夏 = うなぎの旬

    のように感じますが、うなぎの旬は秋から初冬にかけてです。

    もともと夏場はうなぎの旬ではないので食べる人が少なく、困っていたうなぎ屋が平賀源内に相談したという通説なので、真実は定かではありませんが理屈は通りますね。
    (^^ゞ

    なんだか、スーパーの戦略にハマッてしまってる感もありますが、うなぎはおいしいし、食べると力もつきます。

    ここはひとつ、のっかってあげて、今年も土用の丑の日にしっかりうなぎを食べてあげようではありませんか。(笑)

    今回は以上です。
    ご参考になりましたら幸いです。
    (*゚ー゚*)ノ