包丁には洋包丁と和包丁があります。
もちろん洋包丁というのは西洋で開発・使用されていたもので、和包丁は日本製のものです。
これくらいは名前を見れば何となく分かりますよね。
しかし、それぞれにどんな種類のものがあるのか、どう使い分けたらいいのか、というのは改めて考えてみるとイマイチ分かりません。
それぞれの包丁にどんな特徴があり、どんな料理に向いているでしょうか。
また双方の見分け方はあるのか、など気になるところです。
ということで今回は、洋包丁と和包丁の違いについてまとめました。
それぞれの特徴や向き不向きなどもチェックしていきましょう。
洋包丁とは
洋包丁というのはヨーロッパ圏で開発された包丁で、主に西洋料理に用いられていました。
西洋の料理というのは肉や魚を扱うことが多いので、先端が尖っていて切れ味の良いものが多いですね。
洋包丁の種類と使い分け
では洋包丁の種類とそれぞれの使い分けを紹介していきましょう。
牛刀包丁
洋包丁といえばこれ!というほど代表的な洋包丁がこの牛刀包丁です。
刃渡りは20cmから30cmがポピュラーですが、中には40cmを超える大ぶりなものもあります。
先端が尖っていて鋭く、いかにもナイフという形をしています。
切れ味が良く鋭いので大きな肉や魚を切るのに適しています。
ペティナイフ
ペティナイフの刃渡りは15cmから20cm程度で、牛刀包丁をそのまま小さくしたような形をしています。
小さいですがその鋭さは牛刀包丁に匹敵するほどで、肉でも魚でも便利に切ることができます。
また、肉や魚だけではなく、野菜や果物も便利に切れるので万能包丁的な使い方もされていますよ。
筋引(すじびき)
筋引(すじびき)は筋の硬い肉でも無理なく切れるほどに切れ味が良く、また刃渡りも長い包丁です。
肉料理を作るのに適していて、海外では「フィレ・ナイフ」と呼ばれることも多いです。
骨スキ
骨スキは骨から肉を削いだり、切り離したりするときに使う包丁です。
刃渡りは短めで刃に弾力があり、よくしなるように作られています。
骨ごと肉を断ち切ったり骨を砕くようなこともできますよ。
パン切り包丁
パン切り包丁は、パンを潰さずに切ることのできる包丁です、細くて刃渡りが長い形状をしていて、上下に動かして使います。
切り口がキレイになるように波型の刃になっているのが特徴ですね。
最近では電動のものも発売されていますよ。
和包丁とは
次に和包丁についてみていきましょう。
和包丁というのは日本の技術で作られた包丁のこと。
もともと日本というのは切れ味のいい日本刀を作る技術に優れていたので、日本製の刃物というのは世界的に見ても人気が高いのです。
切れ味よく鋭さも兼ねつつ、折れにくい頑丈な作りになっています。
和包丁の種類と使い分け
では和包丁の種類とそれぞれの使い分けを紹介していきましょう。
出刃包丁
出刃包丁は、もともと魚をさばくのに使っていた包丁で、肉を切るのにも使えます。
刃渡りは15cmくらいのものから40cmを超えるくらいのものまで幅広いサイズがあります。先端が鋭くて硬いものを切りやすい作りになっています。
魚の頭を落としたり、骨を切るのにも向いていますし、三枚におろすこともできます。
薄刃包丁
薄刃包丁は、切れ味よく薄く切れるという特徴があり、野菜の皮むきなどに向いている包丁です。
関東のものは先端が平らで四角く、関西のものは三角形で先端が尖っています。大根のかつらむきなどに適していますよ。
菜切り包丁
菜切り包丁は、大ぶりで四角い形をしている包丁です。形は大きいですが刃が薄いので軽量です。
戦前の日本ではポピュラーな包丁でしたが、肉や魚を切るのには向いていません。
三徳包丁
三徳というのは肉も魚も野菜も切れるという意味であり、使い勝手の良い包丁です。
牛刀包丁と菜切包丁を合わせたような形をしていて、家に一本あると便利です。
文化包丁や万能包丁と呼ばれることもあります。
見分け方について
洋包丁というのは基本的には両刃です。
右と左に刃が付いていて利き手がありません。
なので、右利きでも左利きでも気にせず使うことができるんですよ。
使いやすいので両刃は初心者向きですよ。
一方、和包丁というのは両刃のものと片刃のものがあります。
片刃は片方にだけ刃が付いているので右利き用、左利き用があります。
片刃というのは真っ直ぐ刃を下ろすのに不向きで、横に寝かせて野菜の皮をむいたり、魚を骨から外すのに向いています。
両刃は包丁の上から見て左右対称になっていて、片刃は左右非対称になっています。
形が違うので見分けるポイントになりそうですが、中には片刃の洋包丁もあるので注意が必要ですね。
他には洋包丁は柄にびょうを刺して固定していますが、和包丁は柄に穴が開いていて差し込むことで固定しているという柄の作りの違いもあります。
まとめ
今回は洋包丁と和包丁の違いについて紹介しました。
同じ洋包丁、和包丁でも形状が違い、用途も違ってきます。
肉や魚など硬いものを切るのに向いている包丁や、野菜の皮を薄く向くのに向いている包丁があるので、料理によって使い分けが必要ですね。
「使い勝手の良い包丁が一本欲しい!」という場合は三徳包丁などを買うと、どんな食材にも使えるので便利です。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ