最近では鉄や鋼だけはなくセラミックの包丁も増えていますよね。
どれもカラフルで可愛らしいデザインのものが多くて、若い女性にも人気です。
しかし肝心の切れ味はどうなのでしょうか。
やっぱり包丁は切れ味が気になりますよね。
また、刃こぼれや使いやすさなどはどうなのでしょうか。
セラミックの材質の特徴とメンテナンスの方法なども知っておきたいところです。
ということで今回は、セラミックの包丁の特徴や切れ味などをまとめました。
ステンレスの包丁と比べてどうかなど、チェックしていきましょう。
セラミックの材質について
そもそもセラミックってなんなんでしょうか。
どんな材質なのかみていきましょう。
もともとセラミックというのは陶磁器のことですが、最近では無機物を加熱処理し焼き固めた焼結体を指していることが多いです。
セラミックの包丁は「ジリコニアセラミック」という材質で作られていて、これは歯の治療などにも使われている素材なのです。
セラミックは金属ではないので錆びることがありませんし、金属の包丁のように曲がったり変形するという心配もありません。
また、とても軽いので力の弱い女性やお子さんでも簡単に扱うことができます。
「レタスやキャベツが錆びっぽい味になる」
という悩みも解消されます。
錆びない包丁といえば昔からステンレスが有名ですよね。
ステンレスにはクロムという錆びにくい金属が含まれているので錆びにくいといわれています。
しかし、いくら錆びにくいとはいえ金属には違いないので、絶対に錆びないわけではありません。
一方、セラミックは金属ではないので、錆びないという点ではセラミックに軍配が上がるでしょう。
しかしセラミックの包丁は重量がないので硬くて重いものを切るのには不向きです。
硬いブロック肉などは、やじゃりステンレスの包丁の方が切りやすいです。
切れ味について
セラミックの包丁というのは素材を型に入れて焼成して作るので、簡単に薄い刃を作ることができます。
刃が薄いので切れ味が良くて野菜や果物などを薄く切ることもできます。
また錆びたり熱で変形したりすることがないので、錆びて切れなくなったということもありません。
しかし、あまり硬度がなく重量もないので硬いものや分厚いものを切るのには向いていません。
ブロック肉や大きな魚はもちろんですが、カボチャなどの硬い野菜も刃が中に埋まってしまって動かせなくなる可能性が高くなります。
セラミック包丁のデメリット
セラミックの包丁は軽すぎるので慣れていない人には使いにくいというデメリットがあります。
軽量というのはセラミックの包丁の良さではありますが、ものを切るのにはある程度の重さがあった方が使いやすいという点もあります。
また、金属に比べて弾力性に乏しいという特徴もあります。
柔らかいものであれば問題なく切れますが、肉などは弾力があった方が上手く切れます。
包丁を扱う上で研ぎやすさというのも大切なポイントですよね。
しかしセラミックの包丁というのは普通の家庭では研ぎにくく、普通の砥石では研げません。
ダイヤモンド粒子の入った「ダイヤモンドシャープナー」などを使えばある程度切れ味は復活しますが、やはり素人では上手くいかないことが多いのです。
切れ味を復活させる場合はメーカーに送って修繕してもらうのが一番確実でしょう。
刃こぼれとメンテナンスについて
包丁を買うにあたって刃こぼれやメンテナンスは気になりますよね~。
セラミックの包丁はどうなのでしょうか。
まず、セラミックの包丁というのはそんなに刃こぼれが酷いわけではありません。
金属製の包丁のように、刃がだんだん錆びてきて細かくボロボロ刃こぼれしていくような現象はあまりおきません。
しかし、弾力と硬度がないので使っているうちにポキっと折れてしまうことは多いです。
刃こぼれよりも折れる可能性が高いといえますね。
また、メンテナンスですが、セラミックは生臭さなどが付きやすいという特徴があります。
魚などを切った際は放置せずにすぐに洗剤で洗うようにしましょう。
柑橘系の洗剤などがおすすめです。
まとめ
今回はセラミックの包丁の特徴や切れ味などをまとめました。
セラミックって金属じゃないんですね~。
もともとは陶磁器のことで、作り方は焼き物に似ているようです。
軽くて扱いやすく、可愛くてカラフルなものが多いのが嬉しいポイントです。
確かに1本持っていると、柔らかいものや小さめの野菜を切るのであれば便利です。
しかし、硬いものや大きなものを切るのは向いていません。
切るものによって使い分けるというのがセラミックの包丁を上手く使うポイントですね。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ