墓参りに行く際にはお供えの花を用意します。
せっかくお供えするのだからキレイなものを用意したいですよね。
しかし、墓参りの花ってどんなものが良いのでしょうか。
金額の相場も気になりますし、花の種類もたくさんあるのでどんな花を選んだらいいのか難しいところです。
家族の墓参りであれば気軽に聞けますが、知り合いや友人に呼ばれた墓参りだとそうもいきません。
墓参りの際のおすすすめの花や、選んではいけない花などはあるのでしょうか。
ということで今回は墓参りの花のマナーについてまとめました。
墓参りの花の意味
墓参りの際にお供えのために用意する花のことを仏花といいます。
ただ仏花は仏教の際の呼び名なので他の宗教でお供えする場合は供花(くげ)という言い方をすると良いでしょう。
墓参りの際に花を供えることは多いですよね。これには亡くなった方の魂を慰めて癒すという供養の意味があります。またご先祖様をうやまう気持ちや感謝の気持ちをあらわしています。
またお坊さんによってはお墓の参拝者へ向けての感謝の気持ちや癒しの意味合いだと言う人もいます。
お供えの花でご先祖様や故人だけでなく墓参りに足を運ぶ家族や親戚のことも癒すことができると考えると素敵ですよね。
花はどこで用意する?
大きな墓地やお寺だと墓地の近くに仏花を売っているお店があるので、そこで購入することができます。
事前にGoogleマップやインターネットで検索して調べておくと良いですね。
また、駅前などにある花屋さんにも売っています。
もし欲しい花が店頭に置いていなくても、
「○○円くらいで仏花をお願いします」
といえば相応しい花を選んで仏花を作ってくれます。
車で行くのであれば、最近ではホームセンターやスーパーで仏花がたくさん売っているのでそういった場所で購入して好きに組み合わせるというのもおすすめです。
仏花は別段、
「どこで買ってはいけない」
などの決まりはないので気に入ったものがあればスーパーで購入しても問題ありません。
花の値段や種類について
ホームセンターやスーパーで仏花を買う場合は大体300円~1,000円くらいの価格になっています。
300円くらいの仏花を好きなように組み合わせても良いですし、花屋さんに行って、
「1,000円くらいでお供え用のお花をお願いします。」
といえば希望の価格設定で好きなイメージの仏花を作ってくれます。
仏花に関しては価格の決まりごとはないのでいくらであっても問題ありませんが、知り合いや友人に呼ばれた墓参りにあまり豪勢な花束を持っていってしまうと場違いになりますし、先方に気を遣わせてしまいます。
「1万円以上の豪華な仏花をお供えしたい!」
などの気持ちがある方もいるかもしれませんが、故人の家族や親戚の気持ちも考えてお供えの花を選ぶようにしましょう。
また、値段以外にも墓参りの花を選ぶ際に気を付けなければいけないことがあります。
この3つには注意しましょう。
バラなどはキレイですし好きな方も多いと思いますが、鋭いトゲがあるのであまりご先祖様にお供えする花としては相応しくありませんし、お墓の手入れをしてくれる管理者もとげがあったりするとお手入れがしにくくなってしまいます。
そして彼岸花や水仙、スズランなどは毒があることからやはりお供えの花には相応しくありません。
毒のある花は意外と多いので、
「この花キレイだからお供えしよう。」
と気軽に選んでしまうと失礼になってしまうこともあります。
よく調べてから選ぶか、不安であれば花屋さんに相談するようにしましょう。
また、匂いのキツい花というのもお供えの花には向きません。
匂いの強い花はお見舞いの花としても嫌がられる傾向にあるので、キレイだけど香りの強いユリやバラなどは持っていかない方が無難です。
ほとんどの仏花には菊が入っています。
菊は天皇家の紋章にも使われていて高尚なイメージがありますし、匂いもなく枯れても散りにくいというメリットがあるので昔から仏花として好まれています。
菊、小菊、ピンポン菊などバリエーションも豊富なので花束にしやすく特に白菊はお供えの花におすすめです。
先に花があったらどうする?
墓参りに花を持っていったらすでに花が供えてある!・・・。
そんな経験はありませんか?
親戚が多かったり、兄弟で別々に墓参りに行っている場合はよくありますよね。
そんなときにはどうやって花を供えたらいいのでしょうか。
前に供えてあった花というのは外すものなのでしょうか。
一緒に供えても問題ない
墓参りは大体お盆やお彼岸の時期に行くので、数日前に供えたばかりのキレイな花が残っていることもありますよね。
その場合は自分の持ってきた花を前の花と混ぜて一緒に供えてしまっても問題ありません。
あまりに多くなってしまう場合は量を調節しましょう。
花が余ってしまった場合は知り合いのお墓や分家のお墓におすそ分けすることも多いです。
傷んでいたら取り除きましょう。
「他の人が供えた花を勝手に処分するのは悪いよね」
と気にしてしまう方も多いかもしれませんが、傷んだ花や枯れた花というのは墓地の管理者の方が処分してくれています。
茶色くなった花は見栄えも悪いですし、傷んだところや枯れた花であれば取り除いても問題ありません。
花は永遠に美しく咲くものではないので、傷んでしまった場合はキレイな花と入れ替えましょう。
まとめ
今回は墓参りの花のマナーについて紹介しました。
墓参りの花にはいろいろと気を付けなければいけないマナーがありました。
あまりに無神経だと、
「この人非常識だな・・・」
なんて思われてしまうので気を付けたいところです。
しかし最近では、
「故人の好きだった花を供える」
という場合も多く、バラやユリを供える方もいます。
管理の問題から、
「お供えの花は自分で持ち帰って下さい」
と定めている墓地も多いので、家族・親戚が納得していて、管理者にも迷惑をかけないのであれば好きな花を供えるのも良いでしょう。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ