タジン鍋。
フタがとんがり帽子のような円錐形をしている鍋のことなのですが、日本で家に持っているという方は少ないのではないでしょうか。
可愛い形ですが、あまり馴染みがないので使い方がイマイチ分からないですよね~。
どんなふうに使うものなのでしょうか。
またなぜあんなに変わった形をしているのでしょうか。
ちょっと気になりますよね。
ということで今回は、タジン鍋の使い方について紹介します。
野菜や鶏肉からうまみを引き出すポイントなどもチェックしていきますよっ!
タジン鍋とは
タジン鍋というのは北アフリカで料理を作る際に使われていた陶製の土鍋のこと。
元々は陶製でしたが最近ではフタ部分が鉄製の物や耐熱ガラスのもの、セラミック製やシリコン製で電子レンジOKのものも多く発売されています。
特徴的なのはとんがり帽子のような円錐のフタですよね。
実はこの形には意味があり、フタを円錐型にすることで上部の空間を狭くし対流を起こりにくくするためにこのような形をしています。
その結果、肉やハーブから出る良い香り成分がフタの上部で冷やされて結露し、再び食材の上に戻るような仕組みになっています。
北アフリカでは羊肉や鶏肉と、香辛料をかけた野菜などを合わせて煮込む料理にタジン鍋を用います。
それが、近年日本に入ってきてからはブイヤベースや肉豆腐などを作るときにも便利な調理器具として活用されています。
タジン鍋の基本的な使い方
タジン鍋というのは構造上、食材の水分を逃がさないように作られているので、肉や野菜を煮炊きしたいときなどに便利です。
では基本的な使い方を紹介していきましょう。
1.
タジン鍋を使う際は、まず最初に水に十分浸しておきましょう。
2.
セラミックや電子レンジ対応のものは水に浸ける必要はありませんが、素焼きのタジン鍋はヒビ割れ防止のためにも浸けておくことをおすすめします。
3.
火にかける前に表面の水分をしっかりと拭き取っておきましょう。
水滴が付いたままだと、それもまたヒビの原因になります。
4.
食材や出汁などを最初に入れて蓋をしてから火にかけて、蒸し煮炊きのような状態で調理しますが、カレー鍋やアクアパッツァなどを作る際は加熱している途中でフタを取って、カレー粉や食材を追加することもあります。
5.
使い終わったら、しっかりと冷ましてから洗うようにしましょう。特に素焼きのタジン鍋などは熱い状態で水に浸けてしまうと割れてしまう可能性があります。十分に冷ましてから洗い、しっかりと水気を拭きとり乾かしてからしまうようにしましょう。
蒸し野菜の作り方
では次にもっと具体的に、タジン鍋を使った蒸し野菜の作り方をみていきましょう。
白菜:2、3枚
ニラ:10~15本
人参:1/2本
もやし:1袋
塩:適量
胡椒:適量
1.
野菜を洗い、白菜は2センチ幅に、ニラは4cm弱の長さに、人参は4cmの棒切りにします。
2.
タジン鍋(土鍋の場合は水に浸ける)に白菜、もやし、ニラ、にんじんの順番に入れて、敷き詰めていきます。
3.
上から塩、胡椒を振ってフタをします。
4.
火にかけて弱めの中火で8分程度加熱していきましょう。
5.
火を止めて5分ほど蒸らせばできあがりです。
豚肉や鶏肉入れて一緒に蒸したり、魚介を混ぜたりしてもおいしいですよ!
最後にタレを入れて混ぜるのもおすすめです。
「焦げるんじゃない?」
と思うかもしれませんが、野菜から水が出るので大丈夫なのです。
まとめ
今回はタジン鍋の使い方について紹介しました。
あの可愛らしい形には料理をおいしくする工夫が隠されていたんですね~♪
蒸すという調理方法に向いているのでシュウマイや蒸し餃子をタジン鍋で作る方もいるようです。
最近では小ぶりで安価なものも売っているので、
「ちょっと興味がある!」
という人はぜひ試してみてくださいね。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ